■世界遺産:古代都市シーギリヤ/英名 Ancient City of Sigiriya
■登録区分:文化遺産
■登録年:1982年
■位置:コロンボから北東へ約166km
■スリランカの世界遺産の中で、最もダイナミックかつドラマティックな地であるシーギリヤ。5世紀後半にダッセナ王の長子として血筋卑しい女性を母として生まれたカッシャパ王子は、父王を殺害し、正統な王家の血を引く異母兄弟を追放して王位を簒奪した。 そしてジャングルの中にそびえる巨大な岩山の頂上に玉座を置いて遷都したのである。カッシャパの統治のもと、シーギリヤの都はインフラ整備が進み当時としては最も近代的な都市だったと推測されている。風力を利用して地上から岩山の頂上まで 水を引く技術を有していた。岩山の中腹には色鮮やかな女性たち「シーギリヤ・レディ」の壁画が描かれ、現在は18人しか残っていないが描かれた当初は500人ほどの天女が描かれていたという。山頂にはプールや観劇施設までつくられていたとされ、 その快楽的生活から歴代のシンハラ王の中でもカッシャパを異色の存在にしている。